おっさんに伝えたいファッショントレンドとは
みなさんこんにちは。
LOOOOLです。
これまでファッションジャンルについていろいろと記事にしているところですが、今回はちょっと箸休め。
そもそもファッショントレンドとは、日本人におけるファッショントレンドがどのように流行していくかについてお話します。
世界4大ファッションショーが起点となる
世界4大ファッションショーである、パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンで開催される、いわゆるコレクションによってファッショントレンドが見えてきます。
ファッションウィークとも呼ばれる世界最大の展示会ですね。
これによって数ある有名ブランドのデザイナーが最新のコレクションを発表によってファッション分野の動向が決まるわけです。
こういったファッションショーのキャットウォークで披露される洋服は、アートの要素が多く、洋服として実用性に乏しい奇抜なものが多いのですが、これがそのままトレンドになるわけではありません。
このコレクションで出される色や素材、シルエットやアイテムのカテゴリー、形などのパーツの傾向を見て、市場に反映されていきます。
たまにこのコレクションを見て、「こんな服着るやついるのかよww」と言っている人がいますが、こんな服着る人はいません。これはあくまでデザイナーの表現の一端なわけです。
最新トレンドを抑えたファストファッション
ZARA / ザラやFOREVER21 / フォーエバー21、H&Mといったファストファッション。
最近その勢いが衰えてきていることを耳にしますが、先に挙げたコレクションの内容をいち早く商品化して手ごろな価格で売り出すのがこのファストファッションブランドです。
短期サイクルで小ロット生産を行い、独自のロジスティクスを使っていち早く店頭に並べ、売り切れ御免の商売です。
とにかく最新トレンドの服を早く気軽に着たいというおっさんは、このファストファッションブランドの洋服を定期的に見に行くとよいでしょう。
ただし、これらの多くは外資系ブランドで、ローカルMD(地域に合わせた商品計画)を行っていない実情があり、これらの洋服が体型に合わない、あるいは趣向に合わないということがあります。
ずばり、純日本人体型のおっさんの大半は似合わないと思います。
こういったローカル対応を行わない(行えない?)実情が今のファストファッションブランドの衰退の一因になっているのではないかと考えています。
まあその中でも似合う洋服を探す楽しみもありますので、試着必須で探してみてはいかがでしょうか。
ちなみにユニクロや無印といったブランドは、ライフウェアーと謳うように、ベーシックな生活着の提案を主としています。
そのためファストファッションとは違う位置づけになります。
トレンドの発生源はコレクションだけにあらず
ファッショントレンドは、実はコレクションでしか発生しないわけではありません。というのも、生活する人々の環境の変化や技術革新によって、生活習慣に変化が起こることによって着こなしなどのトレンドが発生したりします。
例えばノームコアスタイル。ノームコアとはノーマル(Normal)とコア(Core)を組み合わせた造語で、「究極の普通」を意味します。
このスタイルは、移り行くファッショントレンドに疲れた人々が、自然体で着られるシンプルで機能的なファッションに惹かれ、トレンドが起こったと言われています。
そしてなによりapple社の故・スティーブ・ジョブズ氏のスタイルに魅力を感じた人が多かったことがこのトレンドの由来と言われています。
501のジーンズにニューバランスのスニーカー、無地のタートルネックのトップスというシンプルな恰好ながら、彼自身の存在感が強く表現され話題になりました。
このように象徴となるような人のファッションスタイルへの共感や、モノからコトへのコトへの消費文化の変遷など、人々の生活習慣の変化や人物への憧れからファッショントレンドが生まれることもあります。
トレンド起こる年代は男女共に20代前半から
さて、ここまでファッショントレンドの起こりについてお話ししましたが、日本人においてその広がり方には特徴があります。
ファッショントレンドの発生は男女共に20代前半から始まると言われています。
そこからの広がり方に、男女において広がり方の違いはありますが、事の始まりはトレンドに敏感な20代前半に起こります。
まず女性。
女性の場合、まず20代前半から10代後半へトレンドが移ります。
そしてこれが20代後半・10代前半へとトレンドが広がります。この辺りがそのファッショントレンドの最盛期ですね。
その後30代・40代へとそのトレンドが広がっていきます。若い女性のトレンドに乗っかていく形ですね。こうなるとこのトレンドは終焉に向かいます。
少し嫌な言い方になるかもしれませんが、若い女性はお年を召された女性と同じ格好をしたがらないものです。
そしてこの頃には新しいトレンドが20代前半から始まっています。
そして男性。
男性も女性と同様に20代前半からトレンドが起こりますが、その後20代後半、30代前半、そして30代後半へとゆっくりと推移し、そのまま年配の方が着るトレンドとなります。
このトレンドの推移が極端なゆっくりな着こなしの時、歳をとってもファッションが変わらないということが起こるわけですね。年齢とトレンドが同じようなスピードの時です。
そして男性にはもう一つあり、20代前半から始まったトレンドが、20代後半・10代後半へと広がり、10代前半に移り変わった後、トレンドそのものが無くなるという場合があります。
昨今のビンテージブームやビッグシルエット、90'sストリートのトレンドはこの後者の流れとなりそうですね。
このような形でトレンドは広がり、そして移り変わっていく傾向があります。
諸説ありますので、絶対ではないですが、着ている世代が今どの世代にあるかを見れば、そのトレンドの今後の傾向がつかめるかなと思います。
トレンドに左右されないがトレンドに
最近よく見る謳い文句で、「トレンドに左右されない」というキーワードがあります。
サスティナブル(持続可能性)の環境保全や凡庸性の高さを求める傾向は、いわば一つのトレンドと言えます。
こういうところが、ファッションの一つの楽しみ方でもありますね。
この言葉にあるように、トレンドに左右されず、自分にとって最も着心地がよく、テンションを挙げてくれるファッションを見つけることも、ファッションを楽しむことの醍醐味ではないかと最近よく思います。
というわけで、今日は少しコラムっぽい内容になりましたが、こういった視点のファッションの話もなかなか読み物として面白いです。
あ、最近自分の古着屋で、一番気に入っていた商品が売れていきました。
うれしいことですが、さみしいとも感じる。
商売って感慨深いものですね。
そのほかにもお気に入りをいっぱい並べているので、ぜひ覗いてみてくださいね。
それでは今日はこの辺で!
ではでは~