服屋に着ていく服が無いおっさんが読むブログ

ファッションビギナーのおっさんに向けた、洋服の知識やコーディネート、上手なお買い物の仕方がわかるブログです。

おっさんがファッションを楽しむためのテイスト講座~ミリタリー編~の後編

みなさんこんにちは。

LOOOOLです。

 

さて、今日はおっさんがファッションを楽しむためのテイスト講座~ミリタリー編~の後編です。

前回はミリタリーウェアとファッションの関係性やそのディティールなどの魅力について説明しました。

 

前編はこちら

looool.hatenablog.com

 

さて、後半はミリタリーウェアの代表的なアイテムとその着こなすポイント、おすすめのブランドをご紹介します。

 

 

ミリタリーウェアの定番服

ミリタリーウェアの魅力的な定番アイテムは一枚で様になる万能アイテムです。

ここからはその定番ミリタリーウェアをご紹介します。

MA-1

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出典:WEAR

ファッションに疎いおっさんも一度は目にしたことがあるかもしれません。

MA-1は、1954年にアメリカ空軍のために生まれたフライトジャケットです。戦闘機に乗る時のユニフォームですね。

襟元と腰、袖元のリブ、狭いコックピットで機材に引っかかったりしないように極限まで無駄を省いたシンプルなデザインが特徴です。

 

防寒性の強いナイロン製で、冬は中綿入り、春秋は中綿無しのアウターの定番です。カラーは様々ですが、裏地のオレンジ色はレスキューオレンジと呼ばれ、遭難した際に裏返しにして、旗印として使用するためにこの色になっていると言われています。

こういったミリタリーウェアならではのディティールにはそそられちゃいますよね。

 

 

 

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M-65

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出典:WEAR

ミリタリージャケットといえばの定番M-65 フィールドジャケット

襟元に収納式のフード、たくさんのポケットや少し長めの着丈が特徴です。

ここで少し補足なのですが、ミリタリーウェアの名前につく数字。例えばこのM-65の「65」。この二桁の数字は基本的には導入された年数を表していることが多いです。

この場合、1965年に開発・導入されたジャケットですね。

ちなみにフィールドジャケットというのは、野戦用のジャケットですね。航空機用がフライトジャケットです。

 

なぜこのタイミングでこの話をしたかというと、M-65は複数の型があるためです。

もう一つのM-65が、「フィッシュテールパーカー」

今はこっちの方がトレンドですね。

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出典:WEAR

「パーカー」とありますが、フードはないです。あと肩についているエポレットもないです。

こちらはコートのように着丈が長く、シンプルですっきりしたデザインですが、腰元のポケットは深く、色々入りそうな感じ。後述しますが、「モッズコート(M-51)」とは似て非なるものになります。

 

アームホールは太めですが、首元がすっきりとしており、余計な装飾が無いデザインですね。

さり気なくこれを着こなすおしゃれさんが急増しています。

 

 

ちなみにレディースファッションでもよく見かけるこれ

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出典:WEAR

キルティングのこれは、このM-65のライナー(ジャケットの内側にあるつけ外し可能のやつ)です。

 

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最近はゆったりとさり気なく羽織るやつが大体人気で、このM-65もそのトレンドにあやかって人気を博しています。

個人的にフィッシュテールパーカーは特におすすめ。一枚羽織るだけでおしゃれな雰囲気出ますんで。

 

N-2B

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出典:WEAR

個人的ミリタリーウェア防寒性MAXなやつ第一位のN-2B。ボマージャケットということで、フライトジャケットの一種です。

防寒性の抜群の厚みのあるシルエットですが、MA-1と同じく、袖元や腰のリブが隙間風を防ぎます。ファー付きのフードは象徴的ですね。

フロントはダブルブレスト仕様で防風機能もばっちりです。

 

 

ちなみにこれの着丈長くてリブが無いバージョンがN-3B。

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出典:WEAR

リブが無いので、また違った形に見えますが、フロントの形やフードの感じとかの特徴は同様ですね。リブないですが、基本的にはストンとまっすぐ落ちるシルエットは独特のかっこよさがありますね。

 

 

M-51(モッズコート)

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出典:WEAR

M-51(モッズコート)は、1951年にアメリカの極寒地向けに開発されたものです。

モッズパーカー、M-51パーカーが当時の呼ばれ方でしたが、ロンドンのモッズたちに愛されたことからモッズコートと呼ばれるようになりました。

このモッズとは、当時のロンドンでファッションと音楽にドハマりしていた若者たちのスタイルを指します。今では冬の定番アウターとしても定着していますね。

 

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G-1

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出典:WEAR

アメリカ海軍航空隊のフライトジャケットです。レザーのミリタリージャケットってなんかもうおっさんを引き付ける要素てんこ盛りですよね。

襟にあるムートンボアが見た目でも暖かそう。

ワッペンが色々ついているモデルも多く、渋いおっさんに良く似合うアイテムです。肉厚なレザーが防風性も備えています。

 

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N-1

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出典:WEAR

アメリカ海軍の甲板作業用のジャケットです。冷たい風もなんのその。肉厚コットンに内側のボア、風が侵入しないように設計された袖元のリブ使いなど随所に工夫が施されたディティールが魅力的です。

なんといってもその男らしい見た目がかっこいいですね。

 

 

ECWCS LEVEL7

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出典:WEAR

ECWCSはExtended Cold Weather Clothing Systemの頭文字をとった、寒冷地向けのレイヤリングシステムです。拡張式寒冷地被服システムと和名では呼ばれます。

 

これは7段階に分かれた様々な防寒保温機能持った衣類の重ね着を意味しています。

このECWCSの一番上着に当たる7段階目のLEVEL7が今とっても人気です。

厳密に言うと、LEVEL7は中綿入りのアウターとパンツを指しますが、今人気なのがそのアウターで、一般的にはLEVEL7をアウターのことを指すことが多いようです。

 

ダウンジャケットと異なり、軽量で防寒・保温性に優れた機能性や、縫い目の見えないミニマルなデザインが人気の秘密ですね。

というより薄いグリーンのこの色がなんか目をひいちゃう。そんな感じです。

 

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カーゴパンツ

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出典:WEAR

カーゴパンツはミリタリーウェアに欠かせない定番です。あえてカーゴパンツと総称しましたが、年代や国によってそれぞれ形やシルエットが異なります。でもポケットが多かったりとかのディティールに共通点があります。

 

ちなみに今トレンドのアイテムとして再注目を浴びています。

 

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ミリタリーウェアは固めるとガチっぽくなる

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出典:WEAR

ミリタリーウェアの多くは無骨で男らしいデザインやディティールを多く備えています。まあそもそも全身揃えるのも難しいのですが、基本的にはその他のジャンルの着こなしにプラスαで使うイメージが良いでしょう。

その考えはまさに、アメカジですね!!

looool.hatenablog.com

白にベージュと黒とカーキ

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出典:WEAR

ミリタリーウェアの定番カラーはカーキ・ベージュのアースカラーが基本です。

合わせ方も様々ですが、トーンに差がない色合わせが今は旬です。

なので、カーキには黒!ベージュにはホワイト!といった感じで色合わせするとコーディネートしやすいです。そもそもの色の相性が良いわけですね。

紳士な着こなしにミリタリーがよく似合う

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出典:WEAR

そこらの若者にはできない、おっさんだからこそやってみてほしいスタイルがトラッド×ミリタリーの紳士な着こなし。このスナップ程かしこまらなくてもよいですが、タイドアップ(ネクタイするやつ)やハンチング帽などクラシックな着こなしにミリタリージャケットやカーゴパンツを合わせるととってもおしゃれです。

繰り返しますが、おっさんだからこそ似合う着こなしなので、ぜひ挑戦してみてください。

 

ミリタリーウェアを探すなら

ミリタリーウェアを扱うブランドは、比較的ミリタリーと関連する歴史的背景を持っているところが多いです。

ALPHA INDUSTRIES / アルファ インダストリーズ

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出典:WEAR

ALPHAはミリタリーウェアの定番中の定番の定番です。MA-1を含め数々のミリタリーウェアのサプライヤーとして勤めた歴史的背景を持ちます。

スナップにもありますが、左腕に赤色のリボンが付いています。これは戦闘機で出発する時に外して、帰還後につける、一つの出発の目印として使われていたそうです。

基本的に最初に着る時に外す人が多いと思いますが、個人の自由だと思います。

僕は邪魔なんで外しますけど。

 

雑学はともかく、まあミリタリーといえばこのブランドが一番最初に思いつくやつです。

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AVIREX / アヴィレックス

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出典:WEAR

こちらもアメリカ軍へのサプライヤーとしての地位を確立していたAVIREX

アメカジファッションにおいてもその存在はかなり人気です。ちょっとワッペンや刺繍などのデザイン要素が多い印象があり、スタイルとしてはストリートに寄せてきているなーと最近は思います。

ワッフル(サーマル)のTシャツはおっちゃんめちゃくちゃ着てます。

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この二つのブランドはミリタリーウェアの双璧的なブランドです。

まだまだたくさんミリタリーウェアが得意なブランドもありますが、この二つはちょっと街に出れば比較的どこでも見かけるブランドです。

どこが一番とかの話はできません。僕よりさらに詳しいおっさんに怒られそうですし。

その他、サプライヤーとかではないですが、ROTHCO / ロスコなんかもアメリカを代表するミリタリーウェアブランドですね。

本物志向なおっさんには古着屋がおすすめ

古着屋(買取販売のリサイクルじゃないやつね。)は、いわゆる本物が売ってあります

というのも、軍の支給品であるミリタリーウェアを市場に流す人がいたみたいで、そんなこんなで輸入されてきた古着の中に本物がいるわけです。

日本だと自衛官が制服をメルカリで売るみたいな感じなんで信じられないですよね。

 

僕は古着大好きなんでいつも高円寺なんかでミリタリーウェアを探すのが趣味でした。

民生品より本物を。というおっさんはぜひ輸入古着のお店を覗いてみては?

 

そのほかミリタリーショップでいえば上野の中田商店は有名ですね。

こういったミリタリーアイテムを専門に扱うお店もあるので、ご近所で探してみてください。

 

ミリタリーウェアは男のロマン

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さて、前編・後編に渡ってお届けしましたミリタリーの世界。

いかがだったでしょうか。

 

全身ミリタリー!は難しいのですが、アウターのワードローブにミリタリーアウターは機能性を考えても必須ですね。

アメカジには欠かせませんし

ミリタリーとファッションのお話は非常に深いので、これをきっかけに興味を持った方は色々調べてみてくださいな。

 

looool.base.ec

 

それでは今日はこの辺で!

ではでは~