おっさんに伝えたいショップ店員の気持ち【接客編】
みなさんおはこんばんにちは
どーもぼくです。LOOOOLです。
今年は頑張る!と意気込んでおいてさっそく1か月以上放置しました。
いやー、なにかと忙しい日々を送っておりますが、皆様いかにお過ごしでしょうか。
さてさて、今回は服屋に着ていく服がないおっさんが中々色んなお店に行きづらかったりする理由を考えたところ、やっぱりショップ店員との関わり方がわからないというお
っさんも多いのではないでしょうか。
これまで多くの種別のお店で販売員もマネージメントも経験してきましたが、かくいう私もショップ店員が寄ってくるお店は苦手です。
基本的にコミュ障なんで。
今回はお店の裏側とでも申しましょうか、
そんなVSショップ店員についてお話します。
ショップ店員の行動とその思惑
服屋のショップ店員の行動にはそれぞれいろいろな意味があります。
ここではそれぞれの行動にどんな意味があるのかをお話していきます。
①:「良かったらご試着もできますので~」
「はーい、ありがとうございまーす」
これが最適解です。
コンサルティングセールス(接客販売)を戦略としているお店に行くと9割くらいの確率で言われるセリフです。比較的単価の高いお店はだいたいそうです。
「いまどき試着ができない服屋があるのか?」
といったマジレス(死語)はともかくとして、このセリフにももちろん意味があります。
これは大きくわけて二つの意味があります。
接客に付く足がかりに
接客に付くメリットは、セルフ購入と比較して客単価(買ってもらう金額)や購入確率をアップさせることです。
セルフ販売の場合、目的の品だけ買って終わったりしますし、フラッと入ったお店でショップ店員から勧められて買う気はなかったけど買ってしまったといった具合のことは、おっさんたちにも経験があるのではないでしょうか。
そのための声掛けになるので、気になるあの娘(死語)に「今何してるのー」なんてメールで会話のきっかけを無理やり作りにいくあの感じです。
ここで一言声をかけ、動向を見て、「そちらのシャツかっこいいーですよねー」(共感)だったり、「今日はシャツを新しくお探しですかー?」(ニーズ聞き出し)という感じに繋げていきたいわけですね。
まぁ、平たく言うとコミュニケーションをとって仲良くなりたいわけです。
防犯のため(小声)
物騒な言い方をしますが、これは簡潔に言うと「万引き防止のため」です。
小売店にとって万引き野郎は天敵です。
万引きによって閉店に追い込まれるお店だって存在します。
そんな万引き窃盗野郎は、意外と小心者も多いので、声をかけられて「あなたのこと見てますよー(認識してますよー)」って感じでけん制されるといたずらできないという心理があるようで、その辺の意味も込めて声掛けします。
もちろんこれは二次的な効果と言いましょうか、前述した接客への足がかりにしたいというのが本命ですね。
声をかけられた時の対処法
ショップ店員が苦手というおっさんは、たぶん優しいおっさんが多いんだと思います。
勧められたら断れないというのが怖かったりするので、そういうお店には行きづらいなーって考えているのかもしれません。
そんな優しいおっさんはですね、勇気をもって正直に言ってみましょう。
「ちょっと好きな雰囲気だったので見てみたくってー」とか
「フラッと立ち寄っただけですー」とか。
買う気がなくったって別に問題ないんです。
ショップ店員にとっても、購買意欲が無いお客さんに接客に付くメリットってあんまりないので、無理に接客に付こうとしないです。
ショップ店員もそんなお客さんにも慣れているので、
「ごゆっくりどうぞー」で終わります。
というより、駅ビルだったりショッピングセンターだったり、客数の多いお店は買う気のないお客さんがほとんどなので、そこまで固執しないです。
逆にその辺の目的をはっきり言わず、曖昧なことを言うと、「この人買う気あるのかないのかどっちだ?」ってなって、余計にくっついてきます。
買う気がないことがわかって、露骨に嫌な態度を出すショップ店員がいたとしたら、その店は4流です。そんなところに貴重なお金を落とす必要はないので、次に行きましょう。
②:「普段どんな服がお好みなんですかー?」
これはですね、いわゆる棚在庫を確認しています。
棚在庫とは、その人の持っている服のことです。
その人の持っている服の情報は、接客販売において非常に有益なものになります。
例えば、その人の好みの服装、色、サイズ感などを知ることによって、好みに共通した商品をプラスαで提案できるのです。
これも提案された商品が気に入らなかったら、勇気をもって断りましょう。
なぜなら、ショップ店員もダメで元々な感じで提案しているので、断られても別になんとも思いません。
その辺は意外とドライに考えるので、おっさん側が気にしなくても大丈夫ですよ。
ショップ店員の本音
ここまであるある?なセリフに対する対処法について書いてきましたが、ここからはショップ店員の気持ち的な部分をお話していこうと思います。
個人予算があるとことないとこ
ショップ店員が必死に声掛けをしている目的は、やはり売上のためです。
慈善事業でやっているわけではないですし、商売でやっているので当然のことです。
中にはお店の売上予算と別に個人毎に予算を振られているお店もあります。
これは販売員に対するインセンティブの付与だったり、昇進昇格の一つの基準にするために設けていたりします。いわゆる動機付けですね。
そんなショップ店員の中には、色々なモチベーションを持った販売員がいます。
- 与えられた予算を達成することに躍起になっている人
- 店長に怒られるから嫌々な人
- 単純に人と話すのが好きな人 etc
だからこそ、商売人に対して曖昧な態度で購買意欲を示さないのは、相手に対して失礼でもあります。先述した通り、自分の意志をしっかりと伝えることで、ショップ店員の対応も合理的になるわけです。
もちろん、ショップ店員も売上だけでなく、お客さんのファッションに対する悩みを解決したいという前向きな気持ちを持っている人も少なくないので、相談事は買う、買わないは別として聞いてみるのも全然ありだと思います。
良いショップ店員に当たると、本当に親身になって相談に乗ってくれますよ。
話しかけられるのが嫌だからと言って、お客さん側がショップ店員を邪険に扱うのは、そもそも人としてどうかと思いますしね。
ちなみに量販店タイプの服屋は、売上を上げるための優先事項が接客ではなく、品出しや売り場変更、商品整理などの作業がメインとなるので、こちらから基本的に声をかけません。
どうしても話しかけられるのが苦手だというおっさんは、そういうお店で探してみるのも良いかと思います。
ショップ店員は見ている
「自分はあんまりおしゃれじゃないから、お店に行ってショップ店員に馬鹿にされるかもしれない」
そんな風に思ってなかなか踏み出せないおっさんもいるかもしれません。
でも大丈夫。
基本的にお客さんの服装のセンスの良し悪しなんて気にしていません。
店の規模の大小によりますが、いちいち一人ずつ気にしていたら、仕事にならないからです。
お客さんの服装チェックして批評してくる販売員がいたとしたら、それは単純にその人の性格が悪いだけの話です。
ただし、非常に格式の高いブランドのお店は別です。
身なりや言動を観察して、接客の態度だったり、そもそも接客に付かないなんてこともあります。
入口にスーツ着た警備員が立ってるお店なんかは、そもそも店内の商品の単価もとんでもなく高いですし、防犯面はもちろん、ストア&ブランドロイヤリティを守ろうとしているからです。
また余談ですが、最近は転売ヤーなる輩の存在によって、お店側が売る相手を選ぶ傾向が強くなっているようです。
付加価値の高いブランドは、そもそも生産数も少なかったりで希少価値が出やすいので、転売ヤーの標的になりやすいので、いずれそんなこともなくなってくれたらいいなーと思います。
ショップ店員の気持ち【接客編】
今回はおっさんに伝えたいショップ店員の気持ち【接客編】をお届けしました。
長年こういった業界に携わっているので、その他いろいろとありますが、また別の機会に思いついたことを綴っていけたらなーと思います。
というわけで今回はこの辺で!
ではではーノシ